猫々蹴球

ねこねこしゅーきゅー、と読むと大吉です。デレステブログになりつつありますが、アニメ感想と投稿SS、サッカーもありますヽ( ´▽`)ノ

才条 蓮さんの投稿SS3

機動戦士ガンダムSEED DESTINY SS

『異質の世界』



目覚めると、そこは白い空間が広がっていた。


柔らかいベット。


清潔な毛布。


軍艦とは思えないような清楚な手入れが行き届いている。



そして腕には点滴。





……そうか。



ここはミネルバではないのだと分かる。



ここの人に少し話しを聞かれた。


そうは言っても、普通の会話だった。



とりあえず、ここで自由に移動はしてもいいし、何でもしていい、ということだった。


ミネルバのことなどは聞かれなかった。


アスランさんの方が詳しいのでから、私に聞いても仕方がないということなのかもしれない。





一人だけというのもさびしく、テレビをつけてみる。




ザフトはヘブンズベースの戦いに勝った、ということをずっと流している。



そして、次はオーブ。


ニュースといっても、流しているのはそれぐらいだ。


ヘブンズベース攻撃の模様を映している。


………その中にデスティニーとレジェンドの姿もあった。






………。






私は不意にテレビを消していた。




……………嫌だった。



あの二機を見るだけでも嫌だった。



容赦なく私たちを撃ち落したのはあの二機。






軍を脱走したから、その存在に意味はない。




今まで、管制官で何も知らなかった厳しい現実。







……。







戦争は怖いものだった。






たとえ、人と人との戦争がなくなり、モビルスーツの戦争になっても……怖いことには変わらなかった。






モビルスーツ戦とはいえ、やっていることは単なる殺し合いだった。




だからもう見るのも嫌だった。




そして、もう戻れないのだろうな…。



ミネルバには。



もう戻る気にもなれない。



同期の二人に容赦なく落とされて……脱走して……そこまでした自分に戻る場所なんてない。



戻れないということは……プラントにも戻れないのだろう。








お姉ちゃんはどうしてるかな……。




きっと色々聞かれているんだろうな。



姉にミネルバで居場所があるか心配になった。



脱走犯の姉。



それだけで居場所はなくなってしまう。









……………本当に、迷惑かけてばっかだったね。










私の居場所も今はひとつしかなかった。



これから居場所はできるかもしれないが……今は一つしかなかった。












……だから。







そこに行くしかなかった。






               (終わり)

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