猫々蹴球

ねこねこしゅーきゅー、と読むと大吉です。デレステブログになりつつありますが、アニメ感想と投稿SS、サッカーもありますヽ( ´▽`)ノ

才条 蓮さんの投稿SS13

機動戦士ガンダムSEED DESTINY SS

『キラって……』



「そういえば、私がいない二年間って何やってたの?」



今、僕が会話しているのはミリアリア。


僕のヘリオポリス時代の友達だ。


学生時代から今の今まで一緒に戦ってくれているのは彼女だけである。


そうなると、僕が再起するまでの間何をしていたか、気になるのは当然である。


ミリアリアは当然、ジャーナリストとして仕事をしていたのだろう。





「うう~~ん。どうだったかな…。」



考えを張り巡らしてみる。


今まで、戦いが終わってやってきたこと…。


あの、ヤキンの戦いを終えた後、僕がやってきたこと。


「海眺めてたね。」


「ふんふん…。」


ミリアリアは気軽に話題をふった割には興味深々だ。



学友ということもあるだろうし、英雄(とされているらしい)である人物が

全てをやり遂げたあとにどういう生活をしているのか?といのはジャーナリ

ストでなくても興味はあるのかもしれない。



「コンピューターいじりしてたね。」


「ほうほう。」



「孤児の子と一緒に遊んでたね。」



「………。」




「ラクスと銭湯めぐりしたこともあったね…。」



「…………。」





…まずい。



ミリアリアが不信感をあらわにしてきたような気がする。


……というか、目つきが鋭くなったような気がする。


こういうのを軽蔑というのだろうか…?


確かに働いていなかったのは事実なんだけどさ…。




というか、言ってみれば何もやっていないということなんだけどね…。





「それって……。」




それ言うの?ミリアリア?



僕のファンが黙ってないかもよ?



素直に世捨て人でいいんじゃなのかな?



かっこいいし。



確かに仕事もせずに海眺めてたのはまずいかもしれないけど…。



それだけは言われると厳しいよ。


ミリアリア。



というか『それって…。』の会話から次のセリフ言うまでのゼロコンマの間に



ここまでの思考が回るんだったら対応策考えたらよかったよ。




そのためのスーパーコーディネーターじゃないの?



父さん。



こういう時に説き伏せる話術を僕にくれなかったの?




他の人は何とか説き伏せることができるのに。



ミリアリアを説き伏せる話術が欲しい。

















「キラってプー太郎だったの?」




グサッ。





手痛い言葉を……。





「働かない上に家から出ないなんて、プーで引きこもりよね。」



グサグサ。






「なんというか…『この世にあってはならない存在』?」




「う…。」




クルーゼに言われたときより傷付いたよ……。




「社会に貢献しないわ、人のために役に立ってないわ、食料つぶししてるわ…。」




「………。」




「まさに『あってはならない存在』よね。」





確かに2年間何もしなかった。



海眺めたり……




孤児と遊んだり……




コンピューターいじりしたり……



テレビ見たり……。





あれ?





僕本当に何もやってないや。







「ラクスがいなかったら、餓死してたかもね。」



確かにラクスがいなかったら餓死しているかもしれない。



というか、この若さでホームレス?




「…ていうか、キラはヒモ?」


ヒモ。

それは自分で働かないで、女に働かしている情夫。




少なくともそんなものではないことは願いたい。





「そんなんじゃないよ。」




「ええ~~。だって、自分で働いてないし、ラクスの財力と友好関係利用して働かせてるあたり、明らかにヒモじゃない?」



「…………。」



…今の心境として、コックピットにビームサーベル貫かれてるよ。


そろそろここから逃げ出したい気分だよ。



「キラは戦いが終わったら、またヒモ生活に戻るの?」



……僕をヒモと決定しちゃっているよ。



間違いじゃないよ。



働いていないし、



ラクスにお金貰ってるし。




けど、せめて世捨て人って言って。



「どうだろうね…。」




『戦い終わったらまた戻ろう』


新しいフリーダムを貰ったとき僕はそう誓った。


うわ。




僕、ヒモ生活する気満々だよ。



大体、モビルスーツから生活まで全てラクスに養ってもらってるよ。



「…う~~ん。」




「する気なのね。」




「ち…。」



「違わない。」



「う……。」




「ふう…。キラはもう就職することなく、このままプーで一生を終えるのね。」





「…………。」



……………。




………。




…。








「あら、どうかしましたか?キラ?」



「いや……そろそろ僕も働いた方がいいかな~とね。」



「心配なさらずとも、私がいるから大丈夫ですわ。」


ラクスはにっこりと円満の笑顔で僕に胸をはっていた。










……………これ、明らかに僕ヒモだよ。






                     (終わり)

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