猫々蹴球

ねこねこしゅーきゅー、と読むと大吉です。デレステブログになりつつありますが、アニメ感想と投稿SS、サッカーもありますヽ( ´▽`)ノ

才条 蓮さんの投稿SS40

機動戦士ガンダムSEED DESTINY SS

『メイリン奮闘記』



「ふ~~~~。いい湯だった~~~。」


ミネルバからアークエンジェルに来て、一番よかったことと言えば、これかもしれない。


それは天使湯。


平たく言えば、温泉…お風呂…そんな感じだ。


お風呂に入るという習慣は全くなかったので最初は新鮮だったが、慣れるとこれほどいいものはないものだと思う。



全身がぽかぽか暖まって…体がとろけそうになるほど緊張がほぐされる。


そして一日の疲れも一緒に流され……



身も心も癒される。




そんな習慣。







どうやら、ラクス様が考案したらしい。


そうなるとラクスさまさま…といった感じになる。



「あ、メイリン。お菓子食べる?」


「あ、ミリアリアさん。はい。食べます。」


バスローブ姿のミリアリアさん。


クーラーで涼みながら、なにやらお菓子をぼりぼり食べていた。



私はミリアリアさんの持っているスナック菓子の袋からお菓子を取り出す。


……どうやら、ポテトのチップスらしい。


「これ、結構おいしいのよ。」


「そうなんですか~。」




ばりぼり………。





ばりぼり……。






ばりぼり…。




「なんですか?これ?」



「じゃがバターチップス・ベータよ。オーブでしか売っていない、貴重なポテトチップス。」



「へえ~~~。」


結構脂っこいような気がするが、なかなかおいしい…。


……というか、かなりおいしい。


なんというか…ポカポカと身が暖まるような味がする。



…懐かしい味というのだろうか。


蒸したてのぽかぽかしたジャガイモを彷彿させる味だ。



「もうちょっと、食べる?」



「はい。」







ばりぼり………。









ばりぼり……。












ばりぼり…。





うん。おいしい。

















「ふ~~~。ごくらくじゃ~~。」


ミリアリアさんはとろけそうな緩みきった表情で、お菓子を食べていた。


風呂上りに涼みながら、お菓子を食べる。


確かに日常生活において、これ以上の幸せはないかもしれない。


その幸せな生活を私も過ごしている。



「ふう~~~~。」



私もミリアリアさんのように緩んだ表情になっているかもしれない。



ここは軍艦ではないからその辺が楽でいい。


軍艦だと色々規律が厳しいのだ。



無論、こちらはこちらで大変なことはたくさんあるのだが……。



それでも、温泉に入れて、涼みながらお菓子を食べれるというのはそれだけで幸せだろう。








……………………。











……………。













………。












…。












さて、のんびりしたところで着替えようかな~。




………ん?



体重計がある。



最近、計ってなかったし、とりあえず乗ってみよう。












『50kg』
























……………………!!!!!!!!!!


















……………!!!!!!!!


















…………!!!!























ごごごごごごごごご、ご…50キロ!!!????





ま…前より、5キロも太っている……!!





戦慄が走った。




体重という私の史上最強の敵。





これはシンなんかより比べ物にならない威圧感のある敵だ。




以前でも、お姉ちゃんのスカート入らなかったのに、今じゃ論外………。



















……どうして!?



どうしてこんなに………。





………………。














………思いつくことが多すぎる。



今日みたいに風呂上りにお菓子食べたりしている……。




そして、軍艦ではないということから、訓練もやっていない……。



キラさんみたいに何もやっていないプー太郎もいいところだ。





………明らかに摂取カロリーの方が、消費カロリーを上まわっている。



ぶっとばして簡潔に言うと、食っちゃ寝を繰り返しているのだ……。










………これはちょっと……というか人生最大のピンチ?



このまま太ったら……。




種デス女性陣で一番デブになる?




……じゃなくて、アスランさんに嫌われる??













「どうかしたの??メイリン。」



「ミリアリアさ~~ん、どうしましょうどうしましょうどうしましょうどうしましょ………。」



「な…何事よ。」



「ふ…太りました………。」



「どれくらいよ?」



「………50…………。」



「別にいいじゃん。それぐらい。私より軽いんだし。」




……………………。





…………。








「ど…どうかした?」








…そうか。




この人はそういうことは気にしてないんだ。




それを気にしてない人と一緒の生活過ごしていたから…こんなに……。




私がいないときでも、お菓子をばりぼり食べていたのだろう。








「どうしたのよ?二人とも。」



「あ、艦長。」



「ア……ども……。」



マリューさん。



ここの艦の艦長。



そして、女性の理想の体型をしている。



背は高いし……スタイル抜群。



ナチュラルということは……天然……。



……すごい。



そして、うらやましい……。





「メイリンが太ったって。」


「う………。」


「まあ、いいじゃない。それぐらい。メイリンさんは丸っこい方が可愛くていいじゃない。」



「マリューさん……。」



女神のような笑顔。



確かに、人間体型じゃない……。



優しい心があれば……。




「私も乗ろうかしら。どれどれ。」
















『50㎏』

























……………………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


























……そして私の世界は崩壊した。

























「………ん………。」



「メ………ん。」




「メイ………ん」




「メイリンさん!!」



「…………は。」



「どうかした?」



「い………いえ………。」




私と同じ体重??


私より10センチ高い身長なのに……。



私よりスタイル抜群なのに……。



なのに……




なのに…





「艦長、お菓子食べる?」


「ええ、いただきます。これおいしいよね。」


「はい、メイリン。」


「ああ…どうも……。」





ばりぼり……。































……………駄目だ!!!!!



なんでついつい食べちゃってるの!!??



私!!!



………というか、ここにいたら……





私が駄目になる!!!



お姉ちゃんに顔見せできなくなる!




















………………………。











……………。




















………。






















「…エターナルに乗りたい??」


「はい。いいですか?」



「確かにいいですけど……本当に和食しかないですし、働かないといけなくなりますわよ。」



「それがいいんです……。」




「??まあ、キラもアスランもいますし、こちらの方がいいかもしれませんわね。」



「ありがとうございます!!」

























じゃがバターチップス・ベータ

世界各地でポテトチップスは売られているが、じゃがバター味が存在するのはオーブのみという限定ポテトチップス。もともとは、オーブを本部とするじゃがバター同好会がポテトチップスのじゃかバター味を作れないかということで考案され製作されたもので、それが思ったりより好評となり今ではオーブの主たる味付けの一つとなっている。最初は『じゃがバター・アルファ』が生産されていたが、ジャガイモ本来の味が失われていたことに危惧した同好会が正当なる進化系である『じゃがバターチップス・ベータ』を考案。今回のはジャガイモ本来の味を彷彿できるものとなっており、さらなる人気が期待されている。




                        


                     (終わり)

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