猫々蹴球

ねこねこしゅーきゅー、と読むと大吉です。デレステブログになりつつありますが、アニメ感想と投稿SS、サッカーもありますヽ( ´▽`)ノ

才条 蓮さんの投稿SS47

機動戦士ガンダムSEED DESTINY SS

『守れなかった約束。~今こそ~』 第3話



…もうどんな風に愛していたか忘れてしまったかもしれない。



どんな必死な感情で彼女を守ろうとしていたかも……。



あの時は必死だった。



その記憶だけがあって、心はそれを忘れているような感じだった。



実感として湧かない。



本当にあの時あんなに必死だったのかさえ……曖昧だ。



そうして人は忘れていくのかもしれない………。



どんなに嬉しいことも……。



どんなに悲しいことも……。



どんなに憎んでいても……。




時間はそうした感情全てを忘却していくのかもしれない。





…………それが人なのかもしれない。




























ステラ………か。











医務室……。



ステラはそこですやすや穏やかな表情で寝ている。



軍医に見てもらったところ……とりあえず今は安定しているようなので、一安心だった。










……僕はその子の手をずっと握っていた。



彼女が安心すると思うからだろうか……それとも僕がぬくもりがほしいだけだからなのだろうか……。



彼女は細く……儚いものにも思えた。






………しかし、そこからぬくもりを感じた。



懐かしいぬくもり……。




僕の欠けていた心の何かを満たすだけのぬくもりがそこにあった………。






























金色のショートヘアにかわいらしい瞳。



おとなしい感じがする、ほんわか…という表現が正しいののだろうかそういう浮世離れしてる子どもようなイメージがする女の子だ。



彼女とはそういうところは全く………























いや……止めよう。



彼女と重ねるのは。



彼女が可哀想だ。




だけど、これは嘘じゃない………。




戦場でステラが泣いていて……それを助けようと思った感情は。



そのとき必死に助けようとした感情は……嘘じゃない。

























んん………。




ステラが目を覚ますようだ。



























…ステラは起きた時どんな対応をするだろうか……。



僕を怖がるだろうか……。



そういうことをやってきたのは事実なのだから……。



彼女を怖がらせることにならないか…それが不安だった。




























…………わあ………。

















安らかな笑顔…………。



………彼女は僕を見た瞬間、穏やかで円満な笑顔になった。



何か呪縛から解き放たれたような……


全てのしがらみから放たれたような……



そんな笑顔だった。



穏やかな笑顔。



柔らかな笑顔。




僕の罪全てを許しくれる………そんな笑顔……。



















………その笑顔に僕は救われた気分になった。



過去の罪に関してなのか、それとも自分の勝手で少女を連れ出したことか………。



何に救われたのか分からない。




ひょっとしたら、全てに救われたのかもしれない。




ただ、分かったことは……





彼女の柔らかな笑顔を見て、欠けていた心が満たされた気分になったということだった……。




                               (続く)






























あとがき






シリアス一直線の作風になってますね。


キラの心情がシリアスさを出しているのですが。


作品としては、ほぼキラの心情の吐露に等しい作品になってしまいました。


実は3話と4話を合体させてやるつもりが、



3話が思った以上に長くなってしまったために分割してしまいました。



それだけにキラの今まで犯した罪のようなものが丁寧に描かれたものになっています。




この場合の罪というのは、フレイを守れなかったという罪に集約されている…というのがキラの心情ですね。



ステラが怯えたのではなく、笑顔だったのは後の話で明かされるのでここでは割愛。





                       (あとがき終わり)

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